社会復帰に備えておく
2017/10/30
介護の期間
身内に介護が必要な人がいる場合、仕事と介護の両立について悩む人が多いです。一般的に介護の平均期間は13年といわれているため、介護離職を余儀なくされる場合が多いです。しかし、働き盛りのうちに介護離職した人は、介護終了後に社会復帰できるチャンスがあります。介護離職したけど、いずれは社会復帰を考えている人は、介護期間中から社会復帰の準備をしておきましょう。
介護スタッフを利用する
介護離職をして、一日中介護をしている人も必ず週に1度通所介護や介護ヘルパーを利用することをおすすめします。介護離職した人は、自分で介護をしなければという責任感に陥りがちですが、介護スタッフは介護のプロなので、スタッフが直接介護に携わる時間が少なくても、それ以外の時間の介護方法のアドバイスなどがもらえます。経済的に不安な人は、週に1回2時間程度でも利用しましょう。介護スタッフの人も、家族の負担を少しでも軽くしたい、協力したいという思いでアドバイスをしてくれます。介護には答えがないので、家族が介護しやすい方法がベストですが、少しのアドバイスで今までの苦労が解決することがあります。少しでも負担が軽くなると時間に余裕ができて、自分の時間がもてるようになります。
スキルを保つ努力をする
キャリアが10年あっても、10年のブランクがあると社会で通用するのが難しいです。一般職や営業職も同じですが特に技術職の10年は大きく、前と同じ職に戻ることが厳しくなります。介護終了後に、以前と同じ仕事を希望するならブランクを少しでも無くすためにスキルを保つ努力をしましょう。介護離職をした人は、介護が仕事と決めつける場合がありますが、介護終了後のことを考え自分の仕事は別にあるという意識を持ち続けましょう。そうすると、介護期間中や介護終了後の社会復帰に対してのモチベーションになります。
支援制度を利用する
介護終了後に社会復帰を考えている人は、介護期間中でも社会復帰について平行して考えておくことが大事です。そのためには、介護の合間にハローワークへ行き自治体が行っている復職支援セミナーや復職支援事業などの情報を集めておきましょう。介護に取られる時間は、自分の想像以上に多いかもしれませんが、毎日の介護の時間と内容を書き出し整理してみると、意外と側で見守っているだけでよい「見守り」の時間があります。その「見守り」の時間を社会復帰活動の時間に利用することができます。もちろん介護には疲労やストレスがつきものなので、自分の休息の時間もしっかり取りましょう。
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